【完】新撰組と2人の少女
凛「で、何かご用ですか?」


凛は睨むように近藤と土方を見る




勇「……君達が未来から来たと知っているのは、私とトシと総司と平助だけだ」




近藤はゆっくりと話出す




凛「そうですね」




近藤が自分たちを心配してくれているのは分かった





優「…………」




優は凛のただならぬ雰囲気に黙る




それでも、凛は本当に自分たちを疑っているのか直接確かめたかった






凛「単刀直入にいいますが……私たちのことをまだ疑っているでしょう?だから平助と沖田さんと同室にさせた……怪しかったらいつでも殺せるように」




凛は2人をじっとみながら話し続ける



優は凛の言ったことが信じられずにいた




凛「特に土方さん、あなたが1番私たちを疑っている」




凛がそう言うと土方がフッと鼻で笑う




歳「……その通りだ、近藤さんは信じてるみてぇだが俺はまだ認めてねぇ」





土方は凛を睨みつけるように低い声で言った





それに負けじと凛も言い返す




凛「未来では、あなたたちはとても有名ですよ?豊玉さん……とかね」



凛はニヤニヤしながら土方を見る




歳「ッ!?」




近藤さんと優はわけがわからず凛と土方を見ていた




歳「〜〜ッ!!分かったよ、信じりゃいいんだろ?」




土方はイライラしながらも顔を赤くして凛を睨みつけた




どうやら観念したみたいだ



凛(これで、ひとまず殺されることはない……)




凛は勝ち誇ったように笑った





土方が信じると言ったことに近藤と優は驚きを隠せずそれと同時に凛には逆らっちゃいけないと心に誓ったのだった






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