校舎と夕日の間から


しょんぼりする俺に、直が言った。



「これも思い出のしるしだもん!消えなくもいいじゃん!」





直の笑顔は天使の笑顔。


直の言葉は魔法の言葉。




俺は、その茶色いソースのしみが愛しくさえ感じた。





そうか…


思い出、だな。





俺のかわいい生徒達と、大事な彼女との最高の文化祭の思い出を


俺は、お気に入りの白いジャージに焼き付けたんだ。








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