校舎と夕日の間から
やきそばを嬉しそうに受け取ると、
俺や俺のクラスの生徒に手を振って、その場を離れた。
ゆっくりとゆっくりと何度も振り返りながら、
遠くへ行く娘の背中をじっと見つめた。
俺に駆け寄ってきた時とは、まるで別人のような寂しい背中。
噴水の音と
俺のやきそばを飲み込む音。
ゴクン…
俺は、これでいい?
俺はどうすべき?
俺に聞こえたのは、直の声。
心の中にいる直が言うんだ。
『先生、行ってあげなよ!私は平気だから』