【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
Lesson Ⅳ -お互いにライバル登場!?-

1時限目










「そっか、春沢さんも峰龍か。一緒に頑張ろ」




穂見くんが一休みしようって言うから、駅前のカフェに入った。




…のはいいけど、私の頭の中はすでに真っ白。




学部は違えど、穂見くんと同じ大学なんて…!




なんだか、急に現実が見えてきた。




…でもそうだよね…。




峰龍大は、美織ちゃんや裕貴くんも受けるつもりでいる大学。




そんな場所に、私が行こうとしてるのが場違いだよね…。




「コーヒーと抹茶パフェです」




俯いて泣きそうな私に、店員さんの陽気な声が響く。




今、そんな気分じゃありません!




と顔をあげれば、可愛い店員さんは穂見くんに最大限の笑顔を向けていた。




…しかし、穂見くんは店員さんに見向きもせず、私にパフェを手渡してくれる。




「ほら、元気出せって。ってかなんで落ち込むワケ?」




パフェを食べ始めてからも、ずーっとそればっかり。




もう大学の話から離れようよ!




意外と大きい抹茶パフェを無言で食べ進める私。




……やっぱり、志望校変えようかな…。




舜くんやみんなとのスクールライフを夢見てたけど…。




結局は夢で終わりそう。




だったらもう少し将来をちゃんと考えて、別のところに行こうかなぁ。













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