【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-






「うぅ~…………うわーん!」




そう思うと、なんだか自分がすごく惨めで…。




同時に、舜くんにすごく迷惑をかけていたんだと思い知らされて…。




泣く以外できないよ。




“舜くんと同じ大学に行くために”。




そう言って頑張って、1人で傷ついて…。




実際迷惑な話だよね。




勉強のモチベーションを上げるために甘い言葉を言ったりしてくれてたのに。




…キスもしてくれたのに。




ただ……。




ただそれだけで、勝手にときめいて勝手に恋して。




「は、春沢さんっ…?」




穂見くんの慌てた様子が、視界がぼやけていながらもよくわかった。




お礼するとか言って泣きだして、ワケわかんないよね。




…私、すっごく色んな人に迷惑かけてる。




でも…涙がとまらないの。




こんなにも舜くんが好きだなんて知らなかった。




ここまで、舜くんに対する気持ちが大きくなっていたなんて…。




迷惑をかけたくないという心とは裏腹に、私は優しく背中をさすってくれる穂見くんに甘えてしまい……。




「うっ………ひっく……」




落ち着くまで、穂見くんに一緒にいてもらった。










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