【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
「…しゅ……くんっ……す、き…だから……」
バカなことを考えていたら、ひなからそんな言葉が聞こえてきた。
キスの最中、喋んじゃねーよ。
つーか、そういう言葉も俺を煽る要素になってんの。
…と言いたいのもすぐに忘れ、何度も何度も啄むように唇を重ていく。
「んっ…………んぅ…」
一瞬、ひなが苦しそうな顔をしたから唇を離し、ペロッと下唇を舐めてやった。
…けど、またすぐにキスに戻る。
あー…もしひなにバレたらやべぇな。
だけどさ、悪いのはひなだ。
俺を挑発するようなこと言うから。
クリスマスの日から、俺がどんだけ我慢したと思ってんの?
自分が好きな女に、「好き、大好き」とか言われて…。
普通だったら、あそこで理性ぶっ飛んでるぞ。
何度押し倒したいと思ったことか…。
そのたびに自分を抑えてた俺の気持ち、わかるか?
「…けほっ………うんぅ…っ」
よっぽど酸素を取り込むのがヘタクソなのか、ひなは顔を真っ赤にしてる。
そして、俺にされるがまま。
…やめてやんねーよ。
俺を二か月待たせた罪は重い。
「んっ…ゲホッ、ゴホッ……しゅ、んくん……?」
マジで苦しかったのか、ひなは咽ながらとろんとした瞳で俺を呼んだ。
「なに?起きた?」