【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
まぁ、ひなが起きようが俺には関係ないけどさ。
だって、俺のこと好きなんだったら……いいだろ?
「うん……?なんか、さむ…い…」
寒い、か。
完全に風邪じゃねーかよ。
「…睡眠不足、ストレス、疲労。」
俺が単語を並べると、ひなは静かに首をかしげる。
意識がはっきりしてるのか、なんとなく俺の言葉を聞き流してるのか。
どっちでもいいけど……。
「寒い原因だよ。……俺が熱くしてやろっか?」
「えっ、いいよぉ。だいじょぶ」
すっげー可愛いんだけど。
その微妙に潤んだ瞳とか、蒸気してる頬とか、ひなの体温とか……。
全部が全部、今の俺を昂らせる要素になってる。
「舜くん……………」
「ん?」
襲っちまいてえ…。
という黒い感情…いや、欲望を必死に抑え、馬乗り状態でひなを見つめる。
「着替えたい……な…」
……んなもん、ココで脱げばいい話だろ。
なんて、ただでさえ免疫がなく、尚且つ弱ってる状態のひなに言えるわけない。
だから少しいじめてやろっかな。
「自分から抱きついて俺を求めたクセに?今更どーすんの、この体勢」
俺が真顔でそう言うと、ひなはもともと赤く染まっていた頬を、さらに赤くした。
「さ、誘ってごめんなさ………でも取りあえずは…あの、その……」
もごもごと言葉を濁らせるひな。