【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
ひなの指に、自分の指を絡めながら、俺はたったそれだけを告げた。
雰囲気とかムードとか、どういうのがいいとか知らないし…。
なんせこういう状況で告白したんだ。
フラれる可能性だって大いにある。
……そう思ったけど…。
顔をあげて彼女を見たら、そんな不安消え去った。
「わ、私も舜くんが好きっ…………よろしくおねがっ……!」
ひなが俺に何か言い終わる前に、強く抱きしめる。
満面の笑みで、そういうこと言うなよ。
マジでぶっ壊したくなるから。
…と言いたいのは丸呑みして、ひなから少し離れた。
「舜くん………」
なんだ…?
しばらく静止していると、ひなが俺の頬に手を添える。
「もう一回、ぎゅー…して…?」
…………っ。
そんなこと言われたんじゃ、俺はもう我慢できないぞ?
先に言っとくけど、俺のタガを外したのはひな、お前だからな。
「しゅん…………んんっ…!」
俺はぎゅーではなく、ちゅーしてやった。
抱きしめんのもいいけど、キスの方が好きだ。
ひなとのキスは、いつも甘くて楽しくて…。
つい、自分のS本能が発揮されるんだよな。
「わ…っ、ぷ………ふえ…んんっ!!」
一瞬離れ、肩呼吸をしていたひなに、もう一度唇を重ねる。