【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
「あの……勉強の前に、お菓子食べてきても…」
…はずだったのに。
「甘ったれたこと言ってんじゃねぇよ。キスしてやろうか?それとも、押し倒してほしい?」
舜くんにそう言われ、ズサササッと後ずさりをした。
な、ななななな…!?
キス!?押し倒す!?
サラッと綺麗に色んな単語を並べた舜くんに、背筋が凍った。
場違いなことを言った私も悪いけど…!
…仮にも、家庭教師がそういうこと言っていいの!?
しかもさっき自分で「言葉遣いは汚くないはず」とかなんとか…!
「いいんだよ。これも勉強の内だから。飴とムチの使い分け、ってな」
どうやら、舜くんは私の心の声を読み解く能力に優れているらしい。
「さっ、菓子食って押し倒されるか、マジメに勉強するか、選べ」
その日、わずか出会って1時間ほどで、私には舜くんの裏が見えてきてしまいました…。