【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
「集中しろよ」
危うく無様な記憶を思いだしそうになった私に、舜くんは偉そうに言った。
ハイハイ!集中します!
集中しろと言われ、意地になって意味不明な数式と闘いだす私。
でも、意地になったはいいものの、式の構成からわからない。
…なんで2に変なモノ(→√)がついているんだろう…?
こんなの、勉強してないよ…。
2は2で十分だよね!?
なんで余計なモノついてるのか、理解に苦しむ。
「文句言わねえでやれよ」
え…。
はぁ、と大きなため息を吐いた舜くんに視線を移した。
もしかして私、声に出してた…?
やだっ!む、無意識に声に出てた!?
嘘でしょ?っと信じられず自分に驚愕していると、舜くんはため息まじりに呟く。