【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-
笑い事じゃないってば。
もしかして、何かいい事でもあったのかな…?
『だーかーらっ!クリスマスパーティーやらない?それまでに彼氏いなかったら誰か連れてきてあげるよ!』
いいんだもん。彼氏なんて。
きっと“誰か”っていうのは、美織ちゃんの彼氏さんの高校の友達のコト。
美織ちゃん、恋愛の話も好きなんだよね~。
ダブルデートとか、いつか私に彼氏が出来たら行ってみたいねって妄想してる。
あ、もちろん邪魔するつもりはないよ!
「わかった 考えておくね。…私、今、家庭教師来てるから切るね。また電話する!」
そろそろ舜くんの我慢も限界だと思い、残念だけど切ることにした。
『えっ、そうだったの?ゴメン、まだだと思ってた!じゃ、明日学校で』
「うん、わかったぁ。バイバイ」
ピッと通話終了ボタンを押し、部屋に戻る。
舜くん、電話長すぎだって怒るかな…?
…怒ってないといいな。
そんな私の不安とは裏腹に、部屋にいた舜くんは──────。
「…………スー…………」
規則正しい寝息を立てて、目を瞑っていた。