神崎探偵事務所へようこそ!!


からかうように、誘うように、私をチラチラ見ながら足を進めるエリザベス



中に入るとソコには豪華な灯篭に、ししおどし
枯山水に季節の木々


全面に苔の蒸している、素敵なお庭が広がっていた。






――うわ…すごい…。





まるで京都のお寺のような威圧感と高級感のあるお庭の端を歩いて、エリザベスを追いかけて突き抜けていると





「ちょっ…、なんでよ!!」




エリザベスは突然体を翻(ヒルガエ)して、床下の中に入って行った。






――ば、ばかにしてぇ…!!!!





私が女子高生だからって馬鹿にしてるでしょ!!
こんなトコまでは追いかけてこないだろうって、バカにしてるでしょ!!





フフンと大胆不敵に微笑むエリザベスのあの憎たらしい微笑を思い出してムカッときた私は





「…エリザベス!
女子高生をなめると痛い目みるわよっ!!」





フンッと豪快に息巻いて
四つんばいになりながら床下に潜入したのであった。


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