神崎探偵事務所へようこそ!!


「あとは??」

「あとは何も言われなかったよ。
ただ最後にこう言われたかな?」

「なんて??」

「Mariaに気をつけろ。」



その言葉を聞いて、今まで表情一つ変えなかったオンナがフフッと笑う。



「なるほど。
クルセイドにとってMariaは目の上のタンコブってわけか。」


「スゴイねー。
アノ人、ホントに怖いよネー。」



男と女は呆れたようにクスクス笑う。




芹沢がすべてを洗いざらい話した後、オンナはやっと銃を降ろした。


「それで、オマエは達のボスは誰だ?お前たちは何者なんだ??」


芹沢が尋ねると


「そうよね。ここまで教えてくれてハイサヨナラじゃ悪いわよねぇ。耳貸して?私たちの正体はね⋯⋯??」


「⋯⋯なっ——!!!!」


女のその言葉を聞いて、芹沢は心底後悔した。


こんなところに手を貸すぐらいならクルセイドに捕まって拷問を受けた方がマシだと思った——⋯⋯。



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