神崎探偵事務所へようこそ!!

③諭吉さんはお好きですか??



思いっきり突撃して
蹴り破った扉


勢いあまって私は
扉の向こうへゴロゴロゴロ~ンと
勢いよく床に転がり落ちてしまった。





ビーッビーッビーッビーッ!





けたたましく鳴り響く警報音




異常な事態に驚いて、ハッと顔を上げるとそこに広がっていたのは工場のような大きなフロアー。



ただのアトラクションの建物の中にこんな空間が広がっている不自然さにも驚いたけれど、もっと驚いたのはその空間に置かれた何台もの巨大な印刷機。





「な、なに、これっ!!!
諭吉さんがいっぱいいる……っ!?」





その巨大な印刷機が刷っていたのは【諭吉さん】コト、一万円札の山、山、山!!






一度も止まることなく、次々と紙幣を産み落としていく巨大な機械





――あ、あれ?!




紙幣って日本銀行でしか刷っちゃいけないんだよね??





ってコトは…
ここは日本銀行!!??




……って、ちょっと待てっ!!




いやいや、いやいや、いやいやっ!!
こんな遊園地の一角に日本銀行がお引越ししたウワサなんて一度も聞いたことがナイ!!





じゃあ…
じゃあ…!!!




信じられないけど!!
ありえないけど!!!
よくわからないけど!!




この流れから察するに
この異様な印刷工場って……





「偽札工場…、ってコト…???」





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