マイハニー
バイトを終えて家に着いたのが夜の10時。
いつもと同じ。
お父さんもママも完全に私に手を焼いていた。
ママは食べないのをわかっているくせに
私の分の夕飯を用意してテーブルの上に置いておく。
しょうが焼き、ほうれん草のおひたし、お味噌汁、塩水に漬けたりんご
「こんな時間にこんなの食べるわけないでしょ」
夕飯は外で食べる。
マックやケンタッキーなんかのファーストフードを友達と食べたり
その時付き合っている彼氏が
フレンチやイタリアンなどのレストランに連れてってくれることもある。
でも一番多いのはコンビニでおにぎりやお弁当を買って、
バイトの控え室で1人で食べることだった。
食事は空腹を満たすもので、前みたいに楽しめるものではなかった。
「ゴミになるだけなのに」
私はそれをちらっと見てから、自分の部屋に行こうとした。
「サヤ」
電気の消えたリビングから私を呼ぶ声が聞こえて、ハッとする。
お兄ちゃんだった。
いつもと同じ。
お父さんもママも完全に私に手を焼いていた。
ママは食べないのをわかっているくせに
私の分の夕飯を用意してテーブルの上に置いておく。
しょうが焼き、ほうれん草のおひたし、お味噌汁、塩水に漬けたりんご
「こんな時間にこんなの食べるわけないでしょ」
夕飯は外で食べる。
マックやケンタッキーなんかのファーストフードを友達と食べたり
その時付き合っている彼氏が
フレンチやイタリアンなどのレストランに連れてってくれることもある。
でも一番多いのはコンビニでおにぎりやお弁当を買って、
バイトの控え室で1人で食べることだった。
食事は空腹を満たすもので、前みたいに楽しめるものではなかった。
「ゴミになるだけなのに」
私はそれをちらっと見てから、自分の部屋に行こうとした。
「サヤ」
電気の消えたリビングから私を呼ぶ声が聞こえて、ハッとする。
お兄ちゃんだった。