マイハニー
目が覚めると保健室のベッドに横たわっていた。

なんか・・・こういうの、前にもあったような・・・?
デジャヴ?
ああ、違う、思い出した。
プールで溺れてお兄ちゃんに助けてもらった時か。

身体を起こそうとしたら、
厳しいけどさっぱりしていて人気のある保健室の先生が

「気付いた?」

と声をかけてきた。
頭の上に置かれた渇いて熱くなったタオルが膝に落ちた。


「過度なダイエットはだめよー!朝はちゃんと食べなさい」

「はーい」

「それから今日は様子見て帰った方がいいわね、
 担任の先生には言っておいたから」

「・・・わかりました」


私は片手を小さく上げて素直に返事した。

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