アダルトチルドレン
住所が書いてある紙を見て確認した


間違いない。ここだ――


私は心の準備を決めて、玄関のチャイムを鳴らした


コウちゃんがドアを開けた


「ユキ!寒いからはやく入ってよ」

コウちゃんは笑顔で向かえてくれた


ゆっくり中に入ると、
居間にお母さんの姿があった

私を見るなり

「アンタ、何か言うことないの?」

「…ただ今旅から帰って来ました」

思わずこう言ってしまった
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