カンボジアのコト

夕食

熱を出した私。そして、私が思っている以上に、周りが深刻に受け止めている、この現状…。
遺跡が見たくてくっついて来たのに、遺跡が見れないかもしれないというこの現状。
治す!!治さねば!!食べて治す!!と心に誓った。
「夕食の時間になったら、迎えに来るから。」
そう言って、立ち上がろうとする先生を見送りながら、
私は、眠りの中へ、ひっぱられそうになっていると電話が鳴りました。
私のではない…エンドーのものだ…。
先生が電話に出ると、相手はエンドーでした。
心配してかけてきてくれたのです。
そして言いました。
「飛行機の中では、携帯の電源は切ってください。」
分かっとるわ…。
「ありがとう。」
と先生が返事をして電話を切ると、電源が落ちてしまいました。
ん?なんで?
あ………充電切れてる…。
役に…立たない…。←親切にしてもらって失礼。
先生は、部屋を出ていき、私は眠りにつきました。
辺りが暗くなった頃、ふと、私は目を覚ましました。
そして…あ…元気になったかも…。
元気になったかもっ!!
回復はやっ。
お茶を飲みながら、イスをテレビの前に移動し…。
日本から持ってきた、足湯セットを取り出し、足湯開始。
テレビのチャンネルをかえていると、はっ!?ジャニーズじゃんっ!!
日本の年末あたりのテレビ番組が、こっちで放送されていました。
テレビを見ながら一緒に踊り、足湯にも満足したころ、
かんこちゃんが、そっとドアをあけました。
「先輩…だいじょう…何やってんのっ!!」
かんこちゃんの叫び声が廊下に響きました。
そして、元気になった私は、夕食の時…。
カツどんでっ!!
といきたかったのですが、さすがに、それは後々気分悪くなりそうだぞ…
…ここは、自分の食べたいものではダメだ。
慎重に選ばねば…と思い、
大人しく鍋焼きうどんを元気に食しました。
インスタントな感じが美味しかったデス。
カツどんの人はご飯に失敗してました。
うむ。カツどんは、日本の米が最適なのだな…と思ったのでありました。
夜は、私語厳禁、エアコンの温度は最低25度、明かりは、洗面所の明かりだけという条件をつきつけ、安眠したのでありました。
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