カンボジアのコト

地雷

水上生活の様子を見てから地雷博物館へ行った。
「アキラ?日本人ですか?」
初めて聞くかのように驚く私。
いいえ。初めてです。全く勉強していませんから!!
……故意です。故意に勉強してないのです。故意なのだ!!
そういうことにしてください。
なんでって…また来るから。
アキラは、アキ・ラーという方で、日本人のアキラと同じ発音で、日本人がアキラアキラと呼ぶのだそうです。
その地雷博物館には、日本語で《アキラの地雷博物館》と書かれていました。
訓練場のような、だだっぴろい所に、ぽつんとあり、地雷で負傷した子どもたちが生活する場所の一部の木でできた小屋に地雷を展示していました。
日本語の看板も、段ボールや板に書いた手書きで、手作りのものでした。
見学し、外へ出ると、軍隊の人達が少し離れた所に整列していました。
アキラが地雷撤去の指導をしていると聞いたので、その方達なのでしょう。
軍隊の人たちが移動していました。
車に乗り込み、窓の外を見ると、軍隊の人たちが集まっていました。
……チャレンジャー。
なんと、一緒に参加していた子達が、軍隊の方達に写真を一緒にとって欲しいと
申し込んで、OKをもらったようなのです。
すげえ・・・。
軍隊が整列して、その真ん中でピースしてるよ・・・。
高木先生も笑ってみていましたが、突然固まった。
なぜ??
「行くわよ!!」
先生がいきなり車を飛び出した。
え?え??
「アキラ発見!!」
どこ!?どこに!?
軍隊の人達に混じって、
ぽっちゃりしたTシャツに短パンサンダルのおじちゃんがいた。
彼が…ですか。←もっとすごい人を想像した。←失礼。
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