カンボジアのコト

ホテル

またまたある日、エンドーに電話をかけた。
「××ホテルに泊まろうと思うんだけど」
「ダメです。」
「ダメ?!山口先生おすすめのホテルだよ。」
「ダメです。」
「なんで?」
「ともかく、ダメです。ホテルが必要なら、こちらで手配します。」
「分かったよ、ホテル決まったら、教えてね。」
「あい。」
「メールでいいから。メール読んだんでしょ?」
「あい、エリさんは、8月13日に来まっ。」
チガウ。
正直、私は、この時、かなり不安だった。
こやつは、以前…。
私が2回目のカンボジアに行った際、一緒に行ったアヤちゃん。
アヤちゃんの友達がバックパッカー的な感じでカンボジアへ行くというので、
アヤちゃんは、高木先生に、エンドーのアドレスを聞き、友達に教えた。
アヤちゃんの友達は、エンドーと連絡を取りあい、カンボジアへ行ったところ、
エンドーの妹だかなんだか分からない、日本語が分からない女の人が
VIP車で迎えに来ていて、まあ、アヤちゃんの友達は、格安旅行のはずが、
かなり高い旅行になっただけでなく、わけのわからん事になったそうな。
VIP車分の料金に、日本語が話せないのに、日本語の正規のガイド料まで取られて散々だった!という話を、アヤちゃんが、友達から散々聞かされ、
私も、アヤちゃんから、散々聞かされたのだ。
私は、エンドーを友達だと思っているが、本当に大丈夫だろうか・・・。
後日、高木先生のもとを訪れると、
「あ、エンドーにも、サニイにも、しっかり面倒見るように電話しといたから。」
と言われた。
あーざーすっ。
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