カンボジアのコト

入国審査３

次に来たのは入国審査。
パスポート達を出す。
えーっと、何言うんだっけ…。英語は相変わらずできない。
どこ泊まるんだっけ？
えーっと…、と悩んでいると、
「スマーイル♪」と言われる。
あ、ああ、小型のカメラがこっちを向いている。
写真ね、へいへい！！と、調子にのってピース写真。
もし、私が、この国で悪いことしたら、満面の笑顔でピースしてるこの写真がテレビに使われるのかな…。
「かわいぃねー。」と日本語で言われ、入国審査通過。
えーっと…質問は、ここじゃなかったんだっけ？
私は、飛行機に乗る時、遅刻者だったからか、荷物が１番に出てきた。
スーツケースを拾って、なんとか言うところで、紙を一枚ペッと出す。
ここでこそ、質問だ！
えーっと泊まる所は…と再び考えこむと、
「オー日本人デスカ！？」と聞かれた。
「はぃ？」
日本語……？驚いた。
係員さんは、言葉を続ける。
「こんにちは、こんばんわ。後は…。おはよう？」
「そうね、おはよう！」
なんだろう…この会話。
隣の列にいた係員さんまで寄ってきて、会話に入ってきた。
「ありがとう。」
「そうそう！おーくん」
私も少し、楽しくなってきた。
オークンは、カンボジアの言葉でありがとう。
そうこうしているうちに、スーツケースを持った人がやってきた。
持ち場を離れてやってきた係員さんもさすがに仕事に戻った。
そして、私の担当の係員さんは、言った。
「行っていいよ。良い旅をー♪」と英語で

……質問しろ！！私の話を聞け！！