カンボジアのコト

インディージョーンズ

特に監視があるというわけではないし、順路があるわけではない。
おいらは、スカートで来ているわけでもないので、
荷物も背中にまとめることができるので、
両手両足を駆使し、時には、石の柱にしがみつき、時には、手の力だけで体を支え、
建物の中に入っていく。
カバンに入れていた懐中電灯と、石の隙間から入る光だけで建物の中を歩く。
寒いくらいの石の建物の中。
よくできてると思う。冷房設備のない時代。
風の通り道と、石の冷たさがあれば、冷房いらずだよ。
にしても・・・これは、インディージョーンズごっこではないか!!
インディージョーンズのテーマ音楽が頭の中にながれ、のりのりで歩く。
そして、時折、何百年も前に、しずしずと歩いている人に思いを馳せる。
特に秘宝なんてのは、無かったけど、
…むしろ建物が秘宝だね。
泥だらけになったけど、あー面白かった。
外に出ると、ポツリポツリと雨が落ちて来た。
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