カンボジアのコト

悟り

問題です。
旅行者8名と8個のスーツケースと、その他の荷物。
そして、運転手一人を乗せます。どんな大きさの車があったら、
良いでしょうか。
絶対に6人乗りの車じゃねぇ(-_-メ
しかし、私達は乗らねばなりません。
6人乗りの車に。
運転手さんに、お前はこっち、お前はあっちと指示されながら
荷物のように詰め込まれていく。
私は人と向かい合い体育座りをすることとなった。
この車に向かい合わせのシートなんぞ存在しない。
なのに何故!?
答えがあるわけもなく、進行方向に背をむけた私の目には
車の一番奥に、背筋を伸ばせば首を曲げ、
首を伸ばせば背中を曲げ…と車の天井に頭をつけて
良い姿勢を探すなっちゃんの姿がうつった。
なかなか笑える。
車は動きだした。
そして、私は気づいた。
この車が急ブレーキを踏んだら、
私の顔面にスーツケースが直撃するか、
私がフロントガラスに飛んでいくかの
二択をせまられるΣ(゜д゜;)
しかも私に選択権はナイ!!
避けねばならぬ。そんな事は避けねばならぬ。
運転手の安全運転を祈っていると、
どこからか、カタカタカタと乾いた音がするではないか。
どこだ?どこだ?(°Д°;≡°Д°;)
車かよ(((( ;°Д°))))
車がハンドルをきるたびに
不思議な音をたてていたのだ。
私はお父さんとお母さんの娘に生まれて幸せでした…。
そんな事を考えはじめた。
そして、
駐車場の料金所で、ガードマンらしきお兄さんに、
指をさされて爆笑されながら車は通過した。
道路に出て車はスピードをあげた。
どうか安全運転で…。どうか安全運転で…。
そんな思いむなしく、車内に運転手さんの鳴らすクラクションが響き渡る。
スピード出すのが好きなのね(´ω`)
そして、私は
「人間生きるときは生きる。死ぬときは死ぬ。
先のことを恐れると、今が楽しめなくなる。」
ということを学んだ。
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