カンボジアのコト

教会

帰りは順調に飛ばしました。
ふと、水上生活をしている人たちの家々の中に混じって、十字架を見つけました。
高木先生は
「あれ!!あそこに行って!!」
進路変更を強要しました。
湖に浮かぶ教会。
小さなカンボジアの男の子が、やってきて、合掌してニッコリとしました。
高木先生大興奮。
今までに無い勢いで写真をとっていきます。
そうして船着場に戻りました。
船を降りるときのことでした。
船を運転していた男の人2人が降りやすいように
二箇所ほどそれぞれ手を差し出してくれました。
最初に乗るときも、休憩所へついて乗り降りするときも、そんなことはありませんでした。
私は、へっぴりごしになりながら、必死で飛び乗ったり、飛び降りたりしていました。
そして、この男の人2人は、とてもシャイな人で、一度も口を利きませんでしたし、
いつも、照れて、はにかんだ笑顔をおくってくれました。
手を貸さないことに、別段、違和感はなかったのですが、後で聞いた話によると、
休憩所について船から降りるさい、先生が一喝。
レディには手を貸すもんだ!手を貸しなさい!と言ったそうです。
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