カンボジアのコト

本気

「なんですか…ここ…。」
前面ガラス張りのため、鏡の中に自分が見えて、その中に自分が見えてその中に自分が見えて…エンドレスです。
あかん…恐すぎる。
この中の一人が笑ってたりするんやなかろうか…。
しかも、巨大ベッドではないので、二人で眠るには、狭すぎる。
「先生!!なんとかしてください!!」
先生の部屋に直談判に行くと、
「ベッド動かせばいいじゃない♪」
と一言。
「そうか!!」
と、なっちゃんと二人で部屋に戻り、二人のベッドの真ん中にあったランプ等をコンセントから抜き取り、部屋の脇に置き、
ベッドを移動。
移動…
移動…。


ふんぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ!!!

二人で押しても、わずかしか動きません。どれだけの重さやねん。このベッド。
「先生!!ベッド動かない!!」
先生の部屋へ再び行くと、
「本当に動かそうとしたん!?」
先生ビックリ。
私達は常に本気です!!本気と書いてマジと読む。
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