私の中の子供達
街中には建物や街路樹に装飾されたイルミネーションが、雪振る夜に温かな鮮やかさを、流れるクリスマスソングは人々の心に高揚を与えた。


年に一度の大イベントを謳歌する、陽気な面もちの人が溢れている。


「犬も歩けばカップルに当たる…と」


人の波をくぐり抜けながら1人呟いた俺だった。


毎年繰り返されるも縁の無かった筈のイベントが、いざ自分にも参加できるとなると現金なもので、想像よりも舞い上がっている自分が居た。


言うのは照れくさいのだが、今年は楽しいクリスマスが期待出来そうだ。



きっと俺も、周りの人と同様にイイ顔をしているんじゃないかと思った。



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