♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》
「イヴは、やっぱケーキだよね。

それと、プレゼントもあったほういっか」

「…それ、全部やるの?」

瀬戸内の方に振り返ると、相変わらず冷めた視線が…

あたし、一人で盛り上がってしまった。



「いや、無理だと思う…」

「お前って…」

「…何?」

「…何でもない」

ふてくされて、そっぽを向くあたし。



「別に…言ってみただけだし」

「…可愛げねぇやつ」

そんなあたしに、瀬戸内はふっと笑顔を見せる。



「とりあえず、土曜は空けとけよ」

「うん…」

何するのかわかんないけど、瀬戸内もオッケーらしい。

瀬戸内と二人っきりの初デートじゃん。

教室の真ん中で、ニヤケそうになるのをこらえてうなずいた。
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