君と星空の中で。
「俺、そっち系には詳しいからさ。そういうのはだいたい知ってる」
でも…と、その人は続ける。
「さっきの歌は、聞いたことなかった。今まで、一度も」
まだ、そらさない。
真っ直ぐすぎてそらしたくなるけど、そらしたらバレそうで。
あたしの中にある、この苦しい感情が、バレそうで。
唇噛みしめて、根性で見つめ返す。
バレたくない。
初めて会ったひとなんかに。
あたしが黙っていると、気まずくなったのか、
「そんな睨まないでよ」
と、困った顔で言ってきた。