あたしはモデル。②(修正版)

大切なこと




ものすごい音に、驚愕して3人とも一斉に後ろの窓を見る。




飛び散ったガラス


そこにいたのは、大きな鉄の棒を持ったヒロト




「拓夢!!ナイフ!」


ヒロトの声ではっと我に返った拓夢は、中村瞬の腕を思いっきりひねりあげてナイフを床に落とした。




「確保!!」



すると急にたくさんの人たちが入ってきて、いつの間にかガタイのいい男の人に中村さんは取り押さえられていた。




力が抜けて床にへたりこんでしまった私は、まるで映像の早送りでも見ているかのようだった。








「桜!!!」




そして突然、温かいぬくもりに包まれて


懐かしい匂いがした。





< 128 / 136 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop