Distance of LOVE☆
最悪のミス

悪い予感

とりあえず…

身体休めておかなきゃ。


明日から、研修医としての日々がまた戻ってくる。



今まで(といっても何週間かだけど)病院にいたんだし。



せっかく教えてもらった技術も…忘れちゃってる可能性もあるしね。



ゆっくり寝てよ。



そう思って、眠りに落ちた。





そして気付けば、もう夕方だった。



時計を見て飛び起きる。



「あれ?」



どうやら、止まってしまっている時計を見ていたらしい。



本物の時計を見ても、午後2時だった。



……お昼ご飯、作らなきゃな。


そんなことを考えていると、電話が来た。



……雅志かな。



「もしもし?」



『あ、奈留?平気?声、まだ寝起きじゃない?寝てた?』


「うん。さっきまで。止まってる時計見ちゃって、もう夕方かと思ったもん。」


『ふふ。
なんとなく想像つく。』


「それで?どうしたの?こんな時間に。」


『ああ。明日の手術の犬、難しい病気でさ。
奈留には荷が重いから、明日までオレもいてくれって。
奈留宛てにその病気の資料、送っておくとか言っていたけど。』



「あ、そう?分かった。わざわざありがとう。」


『じゃあ、そういうことだから。ごめん。もう休憩終わるから、切るね?』


「うん。ありがと。」



電話を切ったあと、昼食づくりに手間取って、ようやく出来上がった頃にポストに郵便物が投函される音がした。




自分で作った和食(量は少なめ)を早々に食べ終え、ポストの中のものを回収した。



なぜかその資料の表紙に、私の名前だけしか入っていないのが気になった。




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