碧眼の天姫―刀の後継者


「また…俺の身近な人が消えてしまうかもしれない事が…恐いよ…」


想像していたものとは違って、それは優しい答えだった。


「…ち……とせ……」


涙が頬を伝う。
あの日、あたしが死んだ事を千年は今でも引きずっている。


あたしが…背負わせた…


「あたしが巻き込んで、あたしが傷付けた…」


あたしが心を許しさえしなければ…


自分が甘かったんだ…










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