碧眼の天姫―刀の後継者


「萩原君に誤れよブス!!」


先程のやり取りを聞いていたクラスの女子があたしに掴みかかる。


「………………………」


何も答えずにその手を
振り払う。


「痛っ…何すんのよ!!」


目の前の女子が手を振り上げる。


それを避けようとは
思わなかった。


こんなの…切り傷に比べれば痛くも痒くも…







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