きら星の短編集
「沙織、今日は何の本を読んでるの?」




「今日はね……」




いつもキラキラした笑顔で、誰にでも優しく、たくさんの人から好かれている。




どうして、戦う前から負けることが分かっている恋をしてしまったのだろう。





僕がもし、勇気というものを出して彼女に告白をしたら、彼女の株が下がってしまう。




だから、遠くから見てるだけでいいんだ。




こんなに好きでも、こんなに恋しくても、彼女には何の関係もない話だから。
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