【完】そばにいるだけで
そんなわたしの思いとは裏腹に、先輩は、
「ちょっと待ってな。俺、今日はもうバイト上がりだから。すぐ来るからここにいろよ」
と言って、コンビニの中へ入るのかと思えば、もう一度わたしに振り返り、
「先輩命令だからな」
と言い残し、店内に入っていった。
その場に残されたわたしは、呆然と突っ立っていた。
するとすぐに先輩は姿を現した。
よく考えてみれば、この前パンを買った時も店員姿だったから、先輩の私服姿を見るのは中学以来だった。
長身の先輩は、何を着ても格好いい。