【完】そばにいるだけで
すると、先輩はジャケットのポケットからペットボトルを取り出し、わたしに向かって軽く放った。
わたしが両手でしっかりキャッチすると、先輩は嬉しそうに、
「ナイスキャッチ」
と言った。
「あったかぁい」
ペットボトルを両手で包んで温まっていると、
「何が好きなのかわかんなかったけど、とりあえずそれでいい?」
と、わたしに渡したミルクティを顎で示した。
「はい。ありがとうございます」
そう笑顔で答えながら、わたしは、はっと気がついた。