【完】そばにいるだけで
春のやわらかい陽射しの中、わたしは桜坂高校の校門をくぐった。
校庭にある桜は風が吹くたびに花びらが散り、その中を初々しい新1年生たちが体育館の方へと歩いて行く。
体育館の前にはクラス分けの表が貼り出されているようで、人だかりができていた。
同じ中学出身の友達なのだろうか、一緒のクラスになれて喜んでいる子たちもいれば、緊張した面持ちで表を見上げている子もいる。
わたしは1年D組だった。
中学時代仲のよかった友達とは、別のクラスになってしまった。