お嬢様の秘密
-葵side-


ユリは?


ったくなんでこいつらはユリを追い出すんだよ!


アイツひどい怪我してんのに。


「葵様!今夜は私と....。」


「違うわよ!私よ。」


俺の取り合いか?


どーでもいいだろ、俺のことはほっとけよ。


俺はユリがいれば十分。


「ゴメンね。先客がいるから。」


俺は吉崎に支えられたユリを見つけ、さりげなくユリを横抱きにした。


「あ、葵様?そのような女より...。」


どこの誰がそのような女?


お前らの目はどこについてんだよ。


思わず王子様キャラを崩して毒舌を吐きたくなった


「そちらの方は学園祭の時の方?」


なんとか耐えて王子様スマイルで答える。


「そうだよ?」


分かればいいんだよ。


お前らと踊る気はないということを。


「ユリ?行くよ。」


「え...え?ちょっとここは会場の前じゃない....!」


ユリが戸惑っている間に今夜の控え室に向かった。


後ろから女たちが汚い目で見ていることももちろん知っている。


俺はたまたまいた玲央と浅井に目で一緒に来い、と合図した。


流石あいつら。


アイコンタクトの意味がわかったようだ。


2人と集合して会場に入る一部始終、ユリには会場に群がった女たちの視線が突き刺さっていた.....。


-葵side end-
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