お嬢様の秘密
「何?お父様?」


なんで、大事なときに!


しかも仕事用の携帯じゃなくてプライベート用の携帯を鳴らしてきたし!


「孫に会いたいのだがいけないのかね?」


孫って、あのね....。


こっちは人探しするのよ?


しかも重要な娘(こ)なのよ?


ユリさんは。


本人には一生気づいてほしくないけど。


「無理よ。こっちは今かなり立て込んでるの。じゃあ切らせていただきます!」


切ったと同時に国松から電話がかかってきた。


「奥様!!学園の中央付近のベンチにいらっしゃいました!」


「ありがとう。国松は戻ってお開きにしなさい。あとは私が行くから。」


「しかし.....。」


「もう、3時間やってるから大丈夫よ!あなたの腕に任せるわ。」


安心させるように国松に微笑んだ。


「わかりました。おまかせくださいませ。」


さて、向かいますか。


中央といえば....通称フラワーガーデンのことかしら?


でもフラワーガーデンと呼ばれるところは学園内にいくつかあるし...。


ともかく会場は国松に任せてフラワーガーデンに向かってみますか。


この会場からは.....徒歩で30分くらいかしら?


しょうがないわ、久しぶりに自分で運転するか....。


たまたま今日はシャンパン飲まなかったし、飲んだとしても学園内で飲酒運転で捕まる心配はいらないし。


私は車庫からベンツを出し、夜道をひっそりと運転した。


ユリさん、待っててね。


私はあなたのためなら何でもするから....。


-シルバーside end-


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