お嬢様の秘密
-シルバーside-


よかったわ。


お義父様にもご満足いただけたし。


お仕事の都合でお帰りになったけど。


「奥様!」


気を使ってか大声ではなかった。


私をそう呼ぶのはあの子しかいないわね。


「玲央、夏菜さん。どうしたの?」


「ユリが....ユリが....いないんです!」


「え?」


「葵といるって安心して少し目を離したすきに....。申し訳ございません。」


2人とも真っ青な顔をしてる。


よほどユリさんを心配してるのね。


私は小さく指を鳴らした。


「国松、ユリさんを探して。見つけたら最優先で連絡すること。」


「承知いたしました。」


国松は会場のお客様にバレないようにそっと会場を抜け出した。


「これで大丈夫。後5分で見つかるから。」


「ありがとうございます!!」


すごく喜んでいる。


それほど幼なじみを大事にしているのね。


「じゃあ、私達は戻りますね。」


あの2人って出来てるのかしら?


後で聞いてみようかしら。


それより。


なんで、いなくなったのかしら?


さっき見かけたときは葵と一緒にいたわよね?


もしかして葵とユリさんに近づいたあの女が原因?


いつも車椅子だからすぐには分からなかったけど……あれって真理亜よね?


ーピロン


あら、携帯。


こっそり会場を抜け出した。
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