お嬢様の秘密
あれやこれやと屋敷を回っているうちにある部屋に着いた。


「ここは....。」


「私の部屋よ。ここに座って。」


「はい...。」


さすが学園長の屋敷。


ソファーがふっかふっか....!


「怪我が酷いわね....。」


「えっ?シルバー様知ってたんですか?」


「理央がメールくれたわ。それより.....。」


少し笑みを曇らせた学園長。


これ以上この話をしないほうがよさそう。


「あなた無理しすぎなのよ。怪我を我慢してたんでしょう?だいぶ赤くなっているわよ。」


「大丈夫ですよ。ちゃんと歩けますし。」


「強がらないで。」


真剣な眼差しを私に向ける。


「ふくらはぎに筋が少したっているわよ。葵が支えてくれてるとはいえ、大勢の前で抱っこしてもらうのは不味い。

だからなんとか歩いているけど、右足はおそらく捻挫したうえに麻痺。力を入れてなんとか歩いている状態。私を誤魔化せるとでも?」


か、観察眼ありすぎ....!


「どうして分かったんですか?」


「私の本職は刑事よ?それくらい分かって当然よ。」


「け、刑事!?」


「私ってよく出張するでしょ?学園の仕事だけってことはないのよ。」


「へぇ....。」


「言わないでね?この秘密を言ったのはこの学園であなた1人だから。」


「分かりました。」


ここで疑問が1つ生じた。


なんでそんな秘密を私に話してくれたんだろう?


普通なら話さないよね?

< 139 / 312 >

この作品をシェア

pagetop