お嬢様の秘密
-真理亜side-


午後11時ー。


私はパーティー会場の裏口にいた。


「フフフッ!いい気味だわ。」


自然に笑みがもれる。


こんなことは権力者になって以来のこと。


「葵様も変わられたわよね。私の誘いを断るなんて。」


私に歯向かえば...。


待っているものは死。


葵様だって十分承知のはずでしょ?


「あの女の秘密を公言しなくてはね。これで葵様との関係を気まずくすれば葵様は私のモノになるのよ。」


なんでみんなあの女だけ過保護なのかしら?


まさか誰も知らないっていうの?


でもいい。


少し休ませてもらおう。


しばらくは効果あるんじゃないかしら?


あの女すぐに泣きそうだし。


イジメがいがある。


「お嬢様。理穂様はどういたします?」


「あの子には、なにもしなくていいわよ。私に歯向かうなんてことはないから。」


昔、救ってあげたんだから。


あの子にとって私は命の恩人。


飼い主に噛み付くような馬鹿な犬ではない。


私が一番に可愛がってあげた子だものね。


財政支援も行っているんだから、私に信用を向けなければいけないことくらいわかっているはずよ。


「分かりました。夜風はよくありません。お休みになられてください。」


「そうね…。」


今宵はよく眠れそう。


ベッドの近くで秋桜が月に照らされて輝いていた。


-真理亜side end-

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