お嬢様の秘密
教室は1-A。


ありがたいことに3人ともクラスは一緒。


A組が一番成績が上なんだって。


この種の学校には珍しい共学。


寮は別れてるけどね。


ここは幼稚園から高校まであり、今年から大学も創設された。


裃大学だったかな?


何気に頭いいらしいよ。


にしても、意外と組の名前は普通.....。



「ねえユリ?学年の名前って意外と普通なのね?」


「それ私も思った!!っていうか、日本の中に金持ちってたくさんいるんだね。クラスが少なくとも5クラスあるよ!!」


「ホントだ.....。」


庶民と転校初日からバカにされたくないので夏菜とこっそり話していた。


夏菜はそんな家じゃないから安心だけど。




私たちは、教室の前まで来た。


中には生徒たちがいる。


そういえばいつ戻ってきたんだろう?



そんなことを考えていたら。


「では、皆さん知っての通り転校生を紹介します。では、入ってきて。」


えっ?もう??


――――ガラガラ


一斉に睨まれた。


だけどここは怯んでいられない!


私、夏菜そして玲央の順で入った。









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