お嬢様の秘密
教室、豪華.....。


それが私が一番に考えたこと。


黒板はガラス張りのボード?って感じ。


机は生徒にぴったり合ったちょっとおしゃれなテーブル。


椅子はソファ。


大学みたいに階段のように並んでいる。


ただ、豪華さに大きな違いがあるのは、家柄のせいだろう。


いつもみたいに横から入るのかと思ったら後ろから。


しかもそのドアは両開き。


教室の後ろには執事がズラリ.....!


事前に説明は受けていたけど、実際見てやっぱり驚いた。





そんなことを考えているとき先生が私たちを紹介してくれた。


先生の名前は春日高校の校長と偶然同じ名字、安藤だった。


女の先生だけど。


いろいろな書類にサインするときにようやく校長が安藤っていう苗字だってことを知ったな....。


先生は小柄で少しお上品な感じ。


でも、だいたい25,26くらいの人。


この学園はやはり先生も気を使ってるのかな?


失礼なことをしたら即クビらしいから....。


「では紹介します。桜井玲央さん、浅井夏菜さん、秋本ユリさんです。」


先生は私を紹介する時、一瞬驚いたような顔をしたのは気のせいだったのだろうか??


「都合上、家柄は紹介できないので皆さんはそこを気を使ってあげてください。
では、これでホームルームを終わります。」


そう言うと先生は出ていった。



「ユリ、私とユリの席は隣にしてもらっているから心配いらないね!」


「いつそんなことをしたの?」


「車で移動中に私がローゼ様に頼んでって梶原に頼んだんだ。」


さすが名家のお嬢様ってことは....。


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