Rain 2
(コンコンッ…)



『遠藤?体大丈夫か?』



陸が昼過ぎにお見舞いに来てくれた。



『あぁ…あたしは大丈夫。全然平気やねんけど…』


『聖夜のことか?俺もさっき見てきてんけど…びっくりしたわ。会社の専務から聞いて急いで来てんけどな。まぁ…自業自得やな』



陸が…そう言った。


あたしは何故か腑に落ちなかった。



自業自得…

確かにそうかもしれない。でも…




『そんな言い方したらんといて。聖夜も色々考えてたんかもしれんやん』


『なにお前かばってんの?正気か?』


『別に…かばったわけちゃうよ…』


『ごめんこめん。それより遠藤は自分の体のこと大事にしろ。あんま無理すんな。ちゃんと寝とけよ。来て速攻で悪いけど仕事あるしもう行くわ。またゆっくり来るから』



陸はそう言ってすぐに帰って行った。



たかだか五分のために顔出してくれるなんて…



変なやつ…



じゃないね。



いいやつやな…
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