Rain 2
最終章

バイバイ

結局その日は寝れないまま朝を迎えた。



体調はなんとなくいいような気がした。



気分も少し落ち着いてた…。






もう退院しよっかな…ふとそう思った。



ここにいても意味がないなぁって。



検査も異常はなかったし、別にいる理由もないやんな…



一日二日違うだけで、入院してても何も変わりないだろうし…


あたしはそう思って、突然すぎるけど勝手に荷物をまとめて退院の準備を始めた。






ひととおり準備ができた時、急にお父さんが病室に入ってきた。




『ノックぐらいしてもらえます?』




あたしは他人口調でお父さんに言った。




目も合わせないまま。
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