Rain 2
『あたし生まれてきてよかったって思ってると思う?今生きてて幸せやと思ってると思うん?』



『悪かったと…思ってる。ほんまに謝っても謝りきれん。許してくれとはゆわん。ただ縁を切るとかゆわんといてくれ。お前はお父さんの娘や。それだけは変わらんねん』



『なんも分かってないな…だから嫌やねん!お父さんの娘やからこんな嫌なことばっかり起きたんやんか!あたしももううんざりやねん…子は親を選ばれへんってゆうけどさ、お父さんみたいな親もった子供はほんましんどいだけやねんで?』



『知香…』





お父さんは顔を真っ赤にしながら目に涙をためていた。




ひどいことを言ってるのは分かってた。




でも仕方なかった…
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