Rain 2
人は人で生きてるんだ。


人がいるから生きる喜びがある。

楽しみがある。

悲しみも苦しみも全部人がいるからなんだ…





千春さんはおじいちゃんのありがとうで目が覚めたと言っていた。


看護婦としての自分、女としての自分が。





千春さんはおじいちゃんが亡くなってすぐにホストには行かなくなった。

そのホストとも切れた。



いっぱい苦しかったみたいだけど、そんな辛さを支えてくれたのはおじいちゃんの手紙だったらしい。




おじいちゃんがどうして急激に病状が悪化したのかは科学では立証されないだろうけど、あたしは少し思った…



娘みたいに思っていた千春さんに嫌われたって感じて何も話せなくなったことがおじいちゃんを苦しめたのかなって。



人は身体的な病気はもちろんだけど、やっぱり気持ちで一番弱るんだ…。



“病は気から”って本当なのかもしれない。
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