ツタエタイ
夢
心が折れそうだった。
「大丈夫ですか?松嵜さん一命をとりとめたそうです。先程中から連絡がありました」
本当か?
これも夢なんじゃ…。
そこに
″ガーッ″
扉が開き月が出てきた。
「今は麻酔が効いて寝てます。大丈夫です。頭を打ってますので、目が覚めたら知らせてください。貴方も一度休んでください」
「ありがとうございました」
安心したら脱力した。
月は個室に運ばれ静かに眠っている。
「月…月…」
触れば暖かい
「良かった…良かった」
ふと時計をみたら12時を回っていた。
「俺も少し休む」
ベッドに寄りかかって眠った。
「……月…葉月!」
又夢が。
「葉月」
揺らされ現実だと実感する。
ガバッと起きた。
「月…」
「……葉月おはよう」
「月……月…」
優しく抱き締めた。