ツタエタイ
葉月の顔をみる。
「?どうした?」
「後で返す」
「要らないよ」
そういう訳にはいかない。
「甘えといて♪」
頷く。
「仕事大丈夫?」
「うん…まぁ忙しいけど“働きすぎ”って休まされた。だから大丈夫だし結果オーライ?」
???
「ちょっと行きたい場所あるんだけど体大丈夫?」
「うん」
何処に行くのかな?
車に乗った。
随分来て知ってる道だと思い葉月を見る。
「葉月…」
「あれっ?わかっちゃった?」
だってこの道は
それから数分走って着いた場所は
「そぅ、月のお母さんのお墓」
って言っても、一面に四季毎に色々な花の咲く丘の上にお母さんのお墓がある。
「綺麗だね♪」
暫し丘の上からの景色を堪能した葉月が口を開いた。
「ここね関係者以外立ち入り禁止なんだって…」
はっ?
「ある人が最愛の人の為だけに買い取ったんだって」
なんなの急に?