ツタエタイ
「月ちゃ〜ん(泣)」
泣きながら抱き付かれた。
イメージしてたのと大分違う。
TVではキッチリしててお堅い感じなのに。
「月の名前出した途端こんな感じでさ♪親バカだな」
「!!そう言えば大丈夫なのか?事故ったって聞いてる」
今更?
「はいっ大丈夫です」
「ゴメンな…むやみに顔を出すと月ちゃんまで巻き込まれるから入院費位しか出してやれなくて」
葉月を見た。
ニッコリと笑い頷いた。
「若造が払うとか抜かしやがってな。てめぇの月ちゃんじゃね〜よって感じ♪困ったことがあったらいつでも電話して?これ、新しいケータイ。今のはもぅ古いでしょ?」
前のもマンションに届いた。
差出人に足長おじさんと書いてあった。
「お父さん…って呼んじゃ迷惑ですか?」
驚いたと同時に困った顔にもなった。
「おこがましかったで「僕はパパ…とは呼べない年齢?」
…パパ。
「はっ…(笑)」
バカにしたように笑った葉月